オバマ新移民政策 ーアップデート情報2

4月17日金曜日に連邦上訴裁判所はバラク・オバマ大統領の新しい移民政策、即ち不法滞在の移民たちに労働許可を与える政策に関して、特別公聴会を開催しました。
前回の記事で紹介したように、オバマ大統領の新移民政策は、現在、テキサスの連邦裁判官の命令によって停止されている状態です。その停止命令を取り下げ、新しい移民政策を速やかに施行することを上訴したためです。

その公聴会で司法省(オバマ側)は、テキサス州は司法権を持っていないと主張しました。アメリカ憲法上で移民に関する決定権は連邦政府に与えられた権利であって、州にはそれがなく、停止命令を出すこと自体が間違いであると議論しています。
それに対してテキサス州は、今回の移民政策を施行すれば、連邦だけで解決するものではなく、州にとっても財政的な負担が生じる事から、州の言い分も聞き入れられるべきということで反論しました。

出席していた3名の裁判官たちは、判決を出すには少し時間が必要であると判断し、今回の上訴の結果は後日発表されることとなりました。

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オバマ新移民政策 ーアップデート情報

グリーンカードの取得が3ヶ月で!

移民局が新しいグーリンカードの時間表を発表しました。
日本籍の人たちのスピードがかなり上がっています!
現時点で、大学卒のPriority date(優先日)が2015年1月1日まで迫っています。
Priority dateはI-140の受付日で決まりますが、つまり、大卒でも、約3ヶ月でグーリンカードを取得できるということになります。

この数年間の中で最速です。
またこれは、歴史上でもまれに見ない速さです。

少し前までは、何年も待たされていたグリーンカードの取得がここまで早くなると、人生設計もしやすくなりますね。

<Department of stateのVisa Bullutinより>
priority date

オバマ新移民政策 ーアップデート情報

テキサス州の連邦判事より、26州からの反対を集めているバラク•オバマ大統領の移民上の執行行動をブロックする命令が、2015年の2月に出されました。

米国地方裁判所判事アンドリューは、オバマの行政命令の施行を遅らせる理由として、大統領がアクションをとる前に、より早い通知と長いコメント期間を世間に与えなければならないという行政手続法に違反したとを判決し、オバマ大統領の移民政策の行動は一時的に停止させられました。

一旦出してしまうと、「ジニーを瓶に戻すことは不可能だろう」と裁判官は自分の判決文にそう書いています。もし何百万人もの不法滞在者をが合法化にすれば、事実上不可逆的な結果になると、裁判官は判断しました。それゆえに一時的に停止命令を出されたということです。

オバマ政権は、その判決に対して上訴をしました。
上訴裁判所(Court of Appeal)は、バラク•オバマ大統領の移民執行アクションの一時保留が解除されるべきであるかどうかの裁判日は、4月17日に設定されていると発表しています。

それと同時に、他の州でも法的な手続きで何とかオバマの移民改正を阻止できないかどうかを検討しています。
任期がもう2年しか残ってないオバマにとっては、彼の任期内でこの政策を合法にしなければ、次期大統領にすべて破棄されてしまう可能性が高いということから、これからも積極的に行動をとっていくと予想されています。

なお、保守派にとっても、時間を稼げば、結果的に勝ちになる可能性が高いと認識しているので、アメリカの最高裁まで上訴すると見られています。

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オバマ新移民政策

2015年H1-bビザ 受付上限到達

移民サービス(USCIS)は、2015年度のH-1B一般枠(学士取得者)の上限である65000件に到達したため、受付を終了したと発表しました。
USCISは、受付を開始した4月1日からの五日間のうちで約172,500の H-1Bの申請を受けました。
ちなみに、2014年は124,000件の申請がきていたとのことなので、外国人の雇用が増加傾向にあるようです。

ワシントンによると、移民研究の移民政策研究所(移行政策研究所)のインタビューで、今年のH-1Bビザの抽選は、歴史上最も難しい抽選になるかもしれないとのことでした。
この枠のビザ取得の成功率は30%前後だと予想されており、修士号以上だと60%だと予想されています。