結果が待ち遠しい!ビザ・市民権の申請

2018年に入ってから、移民局の申請処理のスピートが著しく低下しています。
例として、2014年には約380,639件の処理中の市民権申請のケースがあったのに対して、2018年にはその数は730,000件にまで到達しました。
いくつかの社会福祉のグループは、移民局がわざと処理するスピードを落とし、移民の申請処理を遅らせているのではないかと指摘しています。

飲酒運転(DUI)① 裁判所からの罰則

飲酒運転に関する法律は各州に存在しています。つまり、逮捕された州によって罰則は異なるということです。この記事ではあくまでもカリフォルニア州のDUI(Diriving under the influence)についてお話したいと思います。

飲酒運転の罰則は、裁判所とDMVという二つの政府機関から下されます。この二つの部署はそれぞれ違うプロセスで処罰を下します。裁判所は主に、罰金、保護観察と刑務所収容などです。DMVの処罰は免許に関するもののみです。

今回は、裁判所の罰則について説明させて頂きます。

カリフォルニアでは血中のアルコール濃度が0.08%(21歳以上)を超えるとDUIとみなされます。ちなみに、21歳以下の場合は0.01%になります。

初犯の場合、目安として以下のような罰則/責任を負う事になります。

1.4日から6か月以下の懲役

2.$1,000以下の罰金

3.およそ1年ほどの保護観察

4.最低3か月間のDUIプログラム(クラス)、$600

5.裁判所の他の費用およそ$2,000前後の支払い

6.裁判所以外の費用(牽引・保管料等)の支払い

上記の他には、DUIが有罪になった際に加入していた保険会社に、SR-22という書類の提出要請がいきますので、保険会社にも知られることとなり、保険はキャンセルされ、飲酒歴を持って新たに保険を購入する必要が出てきます。
平均で月の保険代は20%~30%ほど上がります。

初犯でもこんなに重い罰則・・・まだ続きます。
次回はDMVからの罰則について説明させて頂く予定です。

トランプ大統領命令によりDACA終了

9月5日、トランプ政権はDACA(Deferred Action for Childhood Arrival)というプログラムを6か月後に終了させる旨を発表致しました。
それに伴い、741,546人が労働許可をなくすことなります。

DACAとは、一定条件を満たしている16歳までに不法入国した子供たち(殆どの場合は両親と一緒に)に労働許可を与えるもので、2012年にオバマ元大統領が実行させた制度です。

2016年の6月までに、844,931件の申請を移民局が受け取り、741,546の労働許可を出しました。

今、この制度を存続させられるのは国会のみですが、6か月以内に国会はDACA並の法律を作りあげなければなりません。
しかし、現在税法改正の立法を何とか通そうと必死になっている中で、DACAのような制度を立法化することはかなり困難であることが予想されます。

H-1Bビザ プレミアムプロセッシングの一時停止

移民局はH-1Bビザのプレミアム・プロセッシングを一時的に受付停止することを発表しました。

現行制度では、従業員のためのH-1Bビザの申請を提出する企業は、通常の申請料金に1225ドルを上乗せして支払う事で、通常より早く申請結果をもらうことができますが、これをプレミアム・プロセッシングと呼びます。

標準的なH-1Bアプリケーションの処理には3~6ヶ月かかりますが、プレミアム・プロセッシングを利用すると約15日程で結果を知る事ができます。

今年のH-1Bの申請において、既にこの停止が決定しており、移民局によると6ヶ月続く可能性があるとのことのようです。

放棄されたグリーンカードを取り戻す方法

グリーンカードは有効期限までまだ時間があったとしても、6ヶ月以上アメリカに帰って来なかったり、アメリカに生活の基本を置いてない場合(アメリカで税金の申告をしていない、住所がないなど)、グリーンカードは放棄されたとみなされます。

●グリーンカードが取り消される前にできること●
放棄されたとみなされないようにするには、Re-Entry Permitを取っておく必要があります。
これは、理由があってアメリカに滞在し続けるのが困難な場合に、1年間海外に居住し、アメリカに戻らなくてもよいという移民局からの許可となります。

基本的に放棄されたグリーンカードを取り戻すことはできませんが、いくつかの条件を満たしている場合にそれが認められる事はあります。

●グリーンカードが取り消された後にできること●
グリーンカードが放棄されたとみなされた後に、再びグリーンカードを取得するには以下の方法があります。

1.やむを得なかった理由を証明してReturning resident (SB-1)として再取得する
放棄したグリーンカードを取り戻すために満たしていなければならない条件は以下の通りです。
A.アメリカを離れた時に有効なグリーンカードを所持していた
B.アメリカを離れた時にアメリカに戻ってくる予定でいた
C.アメリカを離れた後に、何か特殊な理由(病気など)でアメリカに戻ってくることができなかった
この手続きは日本のアメリカ大使館で行わなければなりません。
かなり特殊な状況ですので、証拠や説明する資料などをきちんと整えた上で申請する必要があります。

2.グリーンカードを再申請する
グリーンカードを初めて獲得した時と同じ方法でもう一度申請をします。
家族メンバー(子供や配偶者)がアメリカ国籍でしたら、ほとんどの場合簡単に取得する事が可能です。

当事務所が提供しているサービス:
1.資料の整理
2.事情を説明する手紙の作成
3.法律と資料・証拠を説明する手紙の作成
4.面接の予約
5.面接する前のお客様へのアドバイスと準備のお手伝い
6.面接後の入国手続きのお手伝い

H1-B 職場移動の際の修正申請に関する移民局の発表

H1-Bビザを保持した従業員が同じ会社だが違うロケーションで働く事になった場合に、
移民局に職場変更を通知し、許可をもらわなければなりません。

この法律はかなり知られていますが、問題はいつ知らせなければならないかという事です。
移民法や移民局は、これまでこの問題に関してははっきりとした答えを出していませんでした。そのため、一部のケースでは従業員が仕事の場所を移動してから通知する事もありました。

数日前、この質問に対する答えが移民局からの発表ではっきりとし、
実際に移動をする”前に”通知(申請)を出さなければならないという事になったようです。

移動の際には申請をまず済ませるようどうぞお気を付けください。

ステータスがないのにプロ免許が取れる!?

2014年にカリフォルニアにおきまして、SB 1159という法案が可決されました。

この法案は、2016年以内に州で管理されているプロフェッショナルのライセンスが、移民上のステータスがなくても取ることができるようになるというものです。

これに該当するライセンスの種類は全部で40種類にも上ります。

現時点で、以下のようなライセンスが既に申請できるようになっております。

1. 美容師

2. 税理士

3. 建築士

4. 整骨医

5. 足病医

6. 土地測量士

7. 金融のアドバイザー

8. 地質学者

移民ステータスがなくても、試験を合格すれば、
他の種類のライセンスも全て今年いっぱいで、取ることができるようになります。
ライセンスの種類は対象となる度に発表がされていますのが、
残念ながら、現時点でそのリストを参照できる場所はなさそうです。